2010年5月8日土曜日

「ブルーバレット」より操作の誘導、戦闘行動順リスト

さば缶さんが「ブルーバレット」という3DダンジョンRPGを作成、公開しています。


いくつかの理由で興味深いです。

  • 序盤の操作の誘導
  • キャラクタの行動順をリストする機能
  • RPGツクールVXで3DダンジョンRPGを作成

まず、序盤のプレイヤーに対する操作の誘導です。プレイヤーの操作に追従しながら説明する手。プレイヤーアクションをイベントプログラムによって捕捉し、その都度説明を挟むという手間のかかる仕込みが必要ですが、私はこれが、一般向けに作るゲームほど必要だと思っています。

戦闘ルールは、「使うコマンドごとに、次に回ってくる順が視覚的に分かる」という仕組みをとっています。これもDesigeonでやりたいことのひとつ。ピンポイントで機能を実装するだけならすぐにできるのですが、Desigeonの場合はツール化しなければならないので、実用化の目処が立っていません。イベントでできる水準まで持っていくのか、今の戦闘のように直接的に実装するのか、不透明です。(私の場合、元ネタは戦国ランスです。戦国ランスだと行動リストが横向きでした。ブルーバレットは縦向きですが実質的に同じ機能です。実は画面デザインが大きな課題になっています)

最後に、RPGツクールを利用すればいろいろなことができます。こう言ってはなんですが、ツールを本気で使い込む気があるならDesigeonに出番はありません。現時点ではDesigeonのみならず、2D/疑似3D表現のRPG制作ツールは、特別な思い入れでも無い限りRPGツクール一択のような気がします。

7 件のコメント:

  1. 【Desigeon】の一番の強みはフリーソフトだから気軽に作れると言う事だと思います。

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  2. 初めまして!
    うちのゲームをとりあげていただいてちょっとうれしいです。
    そしてTwitterはもちろん、blogも巡回に入ってるのに何の連絡もなくてごめんなさい。

    >序盤の操作の誘導
    初めテストプレイしてもらったとき、説明は書いたのに「戦闘中に装備を変更できるのに気付かなかった」といわれたので、もう装備を変更しないと何もできないような障害を加えたりしています。
    プレイヤーはテキスト説明書はもちろん、ゲーム内説明書も読まないことが多いので、作る側としては悩むところですね・・・。

    あと動作速度と価格以外の面で、ちょっとだけRPGツクールの弱点というかやりづらい点を書いていきますー。(価格は一番の弱点だとは思うけれど)
    それは、デフォルトの設定だと機能が貧弱すぎることと、Rubyスクリプトで拡張しても制作環境自体は拡張できないことです。

    うちの3Dダンジョンスクリプトも、もともと2Dをつくるツールなのでかなり無理矢理なことしてます。例えば3D画面に何かを置きたい場合は、"イベント表示"という文字列・・・だったかな(作者も忘れた)、これをイベント名に記入するとか、説明なしには何もできない状態です。
    チェックボックス一個加えられればいいんだけど。使ってくれてる方ははたしてうまく使えているのか・・・。RPGツクールの簡単さを完璧に消し去ってしまっています。
    あとクソ重いとかいろいろあるけれど、やっぱり一長一短ですね。

    あ、コッソリ応援しています。お互いがんばりましょー!

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  3. > yingjieさん
    コメントありがとうございます。Desigeonは気軽ですよね。……と自分で言うのもなんですがそう思います。
    上のツクール話は、ゲームを“作り込みたい”人にとってDesigeonだと満足できないだろうという主旨の話なので、私の立場からは、気軽に作れる物を今後も作っていきたいと思っています。

    無料か有料かはそれほど影響ないかもしれません。あるとしても利用者がツクールの利用価値を知らないだけだと思います。
    なぜかというと、ソフトを作る上で一番重要なのはコスト(時間が人件費に跳ね返ること)で、たかが1万円で購入できるツクールは時間的コストを取り戻すのに充分なソフトだと考えるからです。コストの問題は実際にソフト開発してみないと分かりません。
    買って、自分に合わないと確かに損をしますが、もし購入者が価値を認めた場合、他のソフトを使って時間を浪費するより安いと思います。例えば、ブルーバレット級のものが作れればモトを十分に取り戻せるくらい時間を節約できるのだと思います。大変すぎるなら投げ出しているはずです。
    マイクロソフトの開発環境などは10万円コースですが、それで小さいフリーウェアを作って満足したり、ちょっと学習して投げ出しちゃっている人がわりと多いように思います。ツクールは価値が分かればフリーの開発環境より安いと思います。

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  4. > さば缶さん
    コメントありがとうございます。私の方はしばらく顔を出していませんでしたが、またどこかで飲みましょう(笑

    > 3Dダンジョンスクリプトも、もともと2Dをつくるツールなのでかなり無理矢理なことしてます

    そこはあとで実現方法を調べてみたいです。RPGツクールXP/VXに疑似3D描写を入れたいという需要はありそうです。

    ムリヤリな部分は想像できるんですが、もともとゲーム作りって想定外のことが起きたときにムリヤリなことをして対処することが多いので、欠点としてはわりと小さい方じゃないかと思います。1から作るより楽だから完成したんだと思います。
    たぶん、3D歩行と2Dマップの問題がクリアできれば、あとは2Dゲームと同じ処理になりますよね。

    > デフォルトの設定だと機能が貧弱すぎることと、

    拡張性を重視するにはコアが小さくないと、いろいろ問題が起きると思います。
    Desigeon のイベント実装が遅々として進まない理由は、骨格に余計な機能がたくさんついているからなんです。
    ぶっちゃけ、キャラクタも宝箱もアイテムも、値があるだけのデータオブジェクトにしたい……orz

    > Rubyスクリプトで拡張しても制作環境自体は拡張できないことです。

    ソースエディタがあれだけ機能していれば、他のゲーム制作ツールは追従できない気が。
    私がスクリプトエディタを作ったらもっと厳しいです。デバッガとソースエディタだけで人生が終わりそう。
    それより最初からVC++で作品を作りたい……。さもなくばノベルでやるか。

    > プレイヤーはテキスト説明書はもちろん、ゲーム内説明書も読まないことが多いので、作る側としては悩むところですね・・・。

    ブルーバレットのスタイルはグッドだと思います。
    私の方では、この辺をイベントでできるようにしたいなあと思っています。

    > お互いがんばりましょー!
    私のサイトを巡回してくださっているとは嬉しい限りです。
    新サークルでの作品、楽しみにしています。

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  5. さば缶さんって神電研がらみの方ですよね?ひょっとして別人だったりします?

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  6. うあー、私が知っている鯖缶さんとは別人のような気がしてきました。もし違っていたら申し訳ないです。

    プチログについてはアンテナに入れさせていただきました。今後チェックしていきたいと思います。

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  7. おお、つっこんだ部分まで考えられていた!
    なるほど、開発環境自体を制作したことはないので面白いです。めもめも

    >神電研がらみの方
    あ、別の方ですね。お気になさらずー

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